ーイントロダクションー

僕は京都に来る以前は東京に住んでいました。

生まれも育ちも東京です。

東京東京と言いますが、東京の西の果て、町田市相原という、神奈川県との県境、夏には養殖ですが蛍が見られるような片田舎でした。

高校時代は友達も少なく、というかあの“つるむ”感じが嫌、だけど本音はもっと楽しみたいというひねくれた性格で、彼女もまともにできないというなんとも面白みのない高校生でした。

しかし、高校で専攻した美術の先生に「お前は良い絵描けるぞ。そっちの道はどうだ。」という言葉を鵜呑みにした結果、僕の人生を大きく動かす仲間達に出会うことになるのでした。
その点だけはあの高校に行って良かったと思えます。

僕は絵が好きだったし、先生の鶴の一声で、なんかカッコ良さそうだなーと思いデザインの学校を受験しました。やりたい(というかできそうな)専攻はグラフィックデザインだけだったし、学費も安かったので
グラフィックデザイン専攻科(夜間部)へ進むことにしました。
そこには(夜間部なので当たり前ですが)様々な年齢の人たちがいました。

僕は現役で入ったのでもちろん最年少(18歳)。それに比べ上は30歳。干支一緒。

けどそれが本当に楽しかった。
僕が知らないことをみんな知っていた。
酒、遊び、仕事、社会。
毎日一緒にいるだけでいろんなことを教えて貰えました。
たった2年間だったけど、間違いなく僕の人生の中で最も重要な時間だったと思います。
それほどいい仲間と巡り合えた。しかも一度にたくさん。

ある休日、その仲間達と渋谷を歩いていると、偶然小さなギャラリーを見つけました。
Genという画家の個展がやっていて、僕はその作品達に一目惚れしてしまいました。
壁に掛けられたGenのプロフィールを読んでみると
「フランスへ留学し、絵画を学んだ」
と書いてありました。

それを見た友達が、

「へー、フランスか。そんじゃスズキも渡仏だな。」
「そーだな、行ってこいスズキ。渡仏だ。」

僕の友達はこんな感じで、基本適当なことばかり言う。
だけど、僕はそこで生まれて初めて「海外」に興味を持ったのでした。
これが「スズキゲストハウス」ができ”る“キッカケ”だったのかもしれません。




写真は友達の誕生日にサプライズを仕掛ける仲間達。