ゲストが置いていってくれたGin
嬉しさの余韻に浸り、早速愉しもうと思っていたその晩に悲劇は起きた。
フリースペースでゲストの対応をしていたその時だった。
Jackが腰をかがめながら何か声を上げていた。
テーブルの影に隠れ、最初は何かわからなかったが、
その正体はニコだった。
「え?どうしたの?」
と駆け寄ると、ニコが何かを口に入れてしまっていて
Jackがそれを取り出そうとしていたのだ。
しかし、ニコは口に入れたものを出そうとされると
ナウシカの序盤に出てくる、まだ懐いてないテトのように凶暴になる
「グぅぅルルルルル!!!」
と声をあげるニコ。
まずい、下手に手を出すとJackが噛まれる!
咄嗟に僕が手を伸ばし、ニコを抱え上げようとしたその時、
ぐるりと体を拗らせ、仰向けになったかと思ったその瞬間
「(ビチャチャ・・・!!)」
と、液体が飛び散ったのだ。
ニコは、口に咥えたものを取り出そうとすると
条件反射で僕から怒られると思い
ビビってちびってしまうのだ・・・
体を捻りながらのそれは、彼自身を含め
周りの人たちに日ごとにマーキングを成功させたのだった。
気づけば僕の左手は
懐くはずのテトのようにはいかず、
傷だらけになっていたのでした。
もちろん、普段のニコはとても人懐っこくて
甘え上手な次男坊ですのでご心配なく。